犬は鼻のよい動物で、犬種にもよりますが人間の100万倍~一億倍もの嗅覚をもつと言われています。

人間には感じ取る事ができないにおいも嗅ぎ分けられるので、警察の捜査や空港の持ち物検査などでも活躍しています。

最近では室内で犬を飼う事が増えてきました。

人間にとって心地よいお香は犬にとってどんな風に感じるのでしょうか。

今回は犬がいる家でのお香の焚き方についてご紹介します。

犬がいる家でお香を焚いても大丈夫なの!?

お香 犬 大丈夫

犬の嗅覚について

お香を焚いて大丈夫なのかという不安は犬の嗅覚の問題からくると思います。

まず犬の嗅覚について詳しく見ていきましょう。

犬は嗅覚が発達しており、においを受け止める嗅粘膜の表面積は人間の10~50倍、においを脳に伝える嗅細胞の数は人間の20倍以上あると言われています。

その結果人間にはかぎ取れないわずかなにおいにでも反応する事ができます。

犬の嗅覚は人間の1億倍発達していると言われていますが、「1億倍においを強く感じる」という訳ではありません。

「薄れているにおいも感じ取れる」だけで生活する上では人間と大差ありません。

なので犬がいる家でもお香は焚いて大丈夫だと言えるでしょう。

しかし、においの種類によっても反応は変わってきます。

哺乳類などの香りやアンモニア臭には強い嗅覚を発揮しますが、植物や人工物など犬の生存生活に関わりの薄いものには反応が鈍いとされています。

お香を焚く場合は香りに対する犬の反応を見て焚きましょう。

嫌いな香りの場合残り香にも反応するので注意が必要です。

煙に注意

犬がお香の煙を直接近くで吸い込んでしまうとむせてしまいます。

むせた原因を確かめようと何度も近づいては嗅ぐを繰り返してしまいますので、犬が触れない場所に置くようにしましょう。

不安定な場所に置くのも落下の危険性があります。

犬が体当たりなどをして落としてしまうと火が燃え移り、火事になる可能性もありますので焚く場合は目を離さないようにしましょう。

犬がいる部屋でお香を焚く場合は「犬が触れない場所」「煙が犬に直接当たらない場所」「安定している場所」で焚くようにしましょう。

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犬にとってお香の香りはきつい?犬に与える影響とは?

焚く際に適量を守っていれば犬がキツイと感じる事はないと思います。

人間にとって「においが強いな」と思う香りは当然犬にとってもきつく感じます。

お香を焚く際は換気を行い、鼻が麻痺してしまわないように定期的に焚くお香の種類を変化させましょう。

とはいえにおいの強さは自分では中々気づけないものです。

心配になったら友人や家族ににおいの強さをチェックしてもらいましょう。

犬が嫌う香りがある

犬は柑橘類などの酸っぱい香りが苦手です。

柑橘類の皮に含まれる「柑橘精油」と呼ばれる成分が犬に不快感や刺激を与えるからと言われています。

人間にとっては良い香りでも犬にとっては鼻にしみるように感じるそうです。

お香はレモンやミカンなどの柑橘系は避けるようにしましょう。

他にも香辛料やスパイス系の香りも犬の鼻が痛くなると言われています。

ドッグアロマセラピーもある

近年アロマオイルを使ったドッグセラピーが流行っているようです。

ドッグセラピーは犬のストレスを緩和して心身の健康に良い効果をもたらすと言われています。

お香も形は違えど香りを楽しむ方法です。

犬と一緒にお香を楽しみたい場合は、アロマの知識をもった獣医さんに相談をすると詳しく話を聞いてくれると思います。

ドッグアロマセラピーやお香と犬の関係は研究段階であり、必ずしも安全が保障されたものではありません。

自己責任で行いましょう。

煙による害に注意しましょう

香りよりも煙による害の方が影響は大きいかと思われます。

安いお香には添加物が沢山入っており、タバコと同じくらい害があると言われています。

すぐには出なくても後々悪い影響が出る可能性があります。

犬がいる部屋でお香を焚く場合は製造元や原材料がきちんと表記されているお香を購入しましょう。

煙が少ないものを選ぶと安心です。

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煙が少ない微煙タイプです。

消臭効果もあるのでペットのいる部屋の臭いを消してリフレッシュしてくれます。

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犬が誤ってお香を食べてしまった場合の対処法は!?

お香 犬 食べた

犬は鼻と口で食べれるものかを判断します。

においを嗅ぎ始めたら次は舐める動作に入る事が多いので、早めにストップをかけましょう。

火のついたお香で口を火傷した

口の中が化膿する場合があります。

獣医さんに相談をした方が良いでしょう。

灰を食べて(舐めて)しまった

口の中を水でよく洗い流し、その後水を飲ませましょう。

洗い流す方法ですが、犬が口を閉じないように固定して湿らせた布で口の中をふき取ります。

口の中に水をバシャっと入れてしまうとむせるので注意が必要です。

頑なに口を空けないようならば水を飲ませるだけでも大丈夫です。

スティックタイプなどの固形を飲み込んでしまった

どのくらいの量を飲み込んだのか、喉に詰まらせていないかを確認しましょう。

吐かせるかどうかは獣医さんに相談をした方が良いでしょう。

かかりつけ医に電話で伝え、聞いてみてください。

直接来院する場合は飲み込んだお香と同じものを持参すると良いでしょう。

吐かせる場合

体重4~5kgに対し小さじ1杯の塩を犬に飲ませます。

吐くまでに10分~15分ほどの時間を有することがあります。

15分経っても吐かない場合はもう一度同じ量の塩を飲ませます。

犬の体調や年齢によっては健康に害を及ぼす可能性がありますので、老犬や妊娠中など普段と違う場合は自己判断で行わないようにしましょう。

様子を見る場合

サツマイモやカボチャを食べさせて便での排出を促します。

出た便はチェックを行い、きちんと排出されたかを確認しましょう。

誤飲する前に対策を!

お香に限らず犬の口に入れてほしくないものはきちんと片付け、犬が触る場所に置かないようにするのが一番です。

まとめ

  • 犬がいる家でお香を焚いても大丈夫なのか

犬の嗅覚は人間の1億倍と言われますが、「薄れているにおいも感じ取れる」だけで生活する上では人間と大差ありません。

なので適量を守ればお香を焚いても大丈夫だと思われます。

好きな香り、嫌いな香りには個体差があります。

犬の反応を見て使いましょう。

  • 犬が苦手とする香り

柑橘類…鼻にしみるように感じるそうです。

香辛料…鼻が痛くなるそうです。

これらが含まれているお香はなるべく使用しないようにしましょう。

  • 煙による悪影響に注意

煙を近くで吸い込んでしまうとむせます。

犬が近くに寄らない場所に置きましょう。

また、添加物が多く含まれるお香には煙に有害な成分が含まれる可能性があります。

原材料がきちんと表記されている信頼できるものを選びましょう。

  • お香を食べてしまった場合

どのくらいの量を飲み込んだのか、喉に詰まらせていないかを確認し、かかりつけの獣医さんに相談しましょう。

緊急を要する場合があるのでまず電話で指示を仰いだ方が良いでしょう。

愛犬と一緒にお香でリラックスできたら素敵ですよね。

スティックタイプの香りがゆっくり広がるのと、長さによって時間の調節も可能なので犬の負担になりにくく、おすすめです。

愛犬の好む香りが分かったら香りが一気に広がるコーンタイプを使用しても良いと思います。

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