部屋でお香を焚いていて、それが原因で火事になったら大変なことになりますよね?

「お香が原因で火事」というニュースはあまり聞きませんが、お香と同類の「線香」が原因で火事を起こしたというニュースは、ごくたまに聞くことがあります。

ここでは「お香と火事」について、いろいろな角度からまとめてみることにします。

部屋にお香を焚いて火事になる心配はある!?

お香 部屋 火事

お香を焚いても出る光はほんの小さなものに過ぎないし、多少のことは大丈夫と考えていないでしょうか?

たばこの火や線香の火のような、光や熱が小さく炎が出ないものを「微小火源」といいます。

お香を焚くときの火も、この微小火源に含まれます。

そして、毎年微小火源が原因となった火災は、毎年必ず数件は起こっています。

実際にネットを使って検索してみると、お香が原因で火事寸前の危険な状態に陥ってしまったという事例を、いくつも見つけることができます。

お香を含む微小火源による火災の特徴は「油断」です。

「そのうち勝手に消えてくれるだろう」と油断して、お香を焚いたままの状態でその場から席を外すとか、ついうとうとしてしまうといった場合の危険性を、無視してはいけません。

線香で火事になったというニュースはときどき聞くことがあります。

お香を焚いていて火事になったというケースでは、香立ての穴に、線香のようにスティック状のお香を立てて、使用した場合が多いかもしれません。

灰が香立てからはみ出して、周囲に散らばってしまいやすいからです。

お香のような微小火源は長い時間をかけて、音もなく広がっていき、突然火災を発生させます。

どんなに小さな火であっても、燃えやすいものと触れていたり、空気の流れが良いなどといった条件さえそろえば、たちまち大きな火事に発展してしまうことも、あり得ます。

お香を焚くことで気分転換やリラックスを図ろうとするのは良いことですが、最後の火の始末に関しては、頭をクリアにして責任を持って行わなければなりません。

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お香の煙でマンションの火災報知器は反応するの?

現在では、消防法によって、住宅への火災報知器の設置が義務付けられています。

火事への対応のために是非とも必要な設備ですが、ひょっとしてお香を焚くときの煙にも、火災報知器は反応することはないでしょうか?

幸いにも火災報知器は「国家検定に合格しない品物は販売してはならない」と法律で定められている装置です。

そのため製品はひとつひとつ検定を受けなければなりません。

メーカーにおいても、「一定量の以下の煙だったら感知しても動作しない」「一定量を越える煙を感知したら確実に動作する」ように、日々誤動作を防ぐための製品開発が行われています。

したがって、お香のような、ごく少量の煙だけでは現在の火災報知器は反応することはありません。

ただし、お香を焚きすぎて部屋が煙でいっぱいの状態になったら、火災報知器が反応するかもしれません。

お香のような微小火源から火が広がって火事になる場合、途中で大量の煙が発生するため、火災報知器の設置は早期発見と被害を最小限に食い止めるために、とても役に立ちます。

お香を焚くときは、必ず換気を忘れないようにしましょう。

そして火災報知器の警告は信頼するようにしましょう。

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お香で火事にならない為の防止方法は!?

お香 部屋 火事 防止

お香は燃やして楽しむものです。

そして火はどのように小さくても、危険な存在です。

条件さえそろっていれば、小さな炎も長い時間をかけて大きく広がり、気がついたら火事を起こしてしまいます。

お香を焚いて火事にならないために、次のことに気をつけて下さい。

お香を焚いているとき、まわりに燃えやすいものを置かないで下さい。

特にエアコンや扇風機を使っているときは、風で燃えさしが思いもかけない場所に飛んでいったり、お香そのものが倒れたり、逆に燃えやすいものがお香の周囲に飛んで来ることがあります。

十分に注意して下さい。

お香を楽しむときは、安定した場所に香皿や香立てを置いて楽しむようにして下さい。

周囲が燃えやすく不安定なソファやベッドの上は、絶対に避けてください。

一見安定しているように見えるカーペットの上も、周囲が燃えやすいのでやはり危険です。

お香を燃やす香立てや香皿は、燃えない素材のものを必ず使って下さい。

耐熱性の陶磁器か金属製のものを使用するようにしましょう。

特にスティックタイプのお香を立てるお香立ては、うまくお香の灰が受け皿の部分に落ちるかどうか確認して下さい。

お香の灰が受け皿からはみでてしまうようなら、お香を短くカットして、少しずつ焚くようにするのも良いアイデアです。

硬い木を使った香立ても市販されていますが、避けた方が無難です。

木製の香立ては、竹にお香を塗りつけたインド系お香を焚くときのものです。

インド系のお香は、お香と竹製の串の境目のところで火が消えますが、日本製のものは竹串がないので、最後まで燃え続けます。

もし、自分自身の火の始末に自信がない場合、最後まで神経を使うのがしんどいと感じる場合には、少々費用がかかることになりますが、香炉を手に入れて、使用する方が良いかもしれません。

定期的な掃除はもちろん必要ですが、香炉だと燃えた灰はとりあえず放置しておくことができるので、安心です。

まとめ

お香のような小さな火であっても、火事になる危険があります。

お香と同類である線香による火事が、ときどき発生することからもわかります。

お香による火事を防ぐには、安定していて周囲に燃えるものがない場所でお香を焚くようにして、燃やした後の火の始末を確実に行う必要があります。

また、お香を燃やす香皿や香立ては、いいかげんな間に合わせではなく、火と高熱に強い金属や耐熱陶磁器などの素材でできていて、灰が周囲に飛び散らないようなものを選ぶようにしなければなりません。

お香を焚いた程度では反応しませんが、お香の火が知らないうちに広がって、部屋に煙が充満するようになったときには、火災報知器が役に立ちます。

お香を焚く時は、火災報知器のある部屋で楽しみ、火の始末を忘れないようにするべきでしょう。

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