お香は、良い香りがして、人の心や体を元気にしたりするヒーリング効果があります。
お香には、様々な国で古くから香りを楽しんできた歴史があります。
インドでは、お香の原料となる香木が豊富に手に入るため、お香が盛んに使用されていました。
仏事だけでなく暑さによる臭気の消臭や、人をおもてなしするために体に香料を塗り込んだりして、礼法の1つとしても使われていました。
インドから、仏教とともにお香は中国にも伝わりました。
しかし、中国ではインドのように国の広くまで浸透することはなく、上流階級の人しか楽しむことができず、お香は高級なものとなりました。
日本も、仏教とともにお香が伝わってきたと言われています。
また、お香の古い記録としては、日本書紀に淡路島の淡路市にある江井の海に流木が漂流し、その流木に火を点けた漁師が、とても良い香りがすることに気づき、その流木を推古女帝に献上し、摂政の聖徳太子がその流木が沈香だということを教えたと言われています。
そこから、平安時代の貴族によってお香を焚いて香りを楽しんだり、着物に焚きしめたりして香りを着物に付けたりして仏事以外にも使われるようになり、禅宗の影響を受けた武士などにより、広くお香が浸透して行き、今現在のようなお香の文化に定着しました。
このお香の文化は体系化され「香道」と呼ばれるようになりました。
また、日本だけでなく古代ギリシャでは、ギリシャ文明がピークを迎えるとともに香りの流行も到来したと言われています。
お香などの香料を焚いたり、衣服に香り付けするだけでなく、体に塗ったり食べ物に入れるだけでなくペットなどの動物にまで塗っていました。
そして、古代エジプトでは、香料は、ミイラを作るためにとても重要なものでした。
ミイラを作る時に、ミイラのお腹の中に没薬を入れて保存していました。
そのため、ミイラからは良い香りがしていたと言われています。
また、ミイラの中には乳香が使われていました。
この乳香は、ミルラとも言われ、ミイラの語源の由来にもなっています。
この乳香は、フランキンセンスとも呼ばれています。
今回、このフランキンセンスや正しい焚きかたなどについてお伝えします。
お香フランキンセンスとは!?
フランキンセンス(乳香)は、カンラン科ボスウェリア属の樹木から採れる固形の樹脂の香料です。
古くからミイラを作る際に重要な没薬で、今でも貴重な香料になっています。
フランキンセンスは、ほのかに甘い香りと果物のような香りとスモーキーでスパイシーな香りがします。
また、フランキンセンスには、アンチエイジングの効果もあると言われています。
フランキンセンスは、キリスト香とも呼ばれていて、教会などでもよく焚かれている樹脂香で、その教会ごとの独自のブレンドがあります。
このフランキンセンスは、インドやアフリカ、中東のイエメンやオマーンなどでも採取されます。
そのため、樹脂香であるフランキンセンスは、インドなどでは日常的に焚かれています。
フランキンセンスのお香には浄化の効果がある!?
フランキンセンスは、中東の国などではフランキンセンスの専門店があるほど生活に定着している樹脂香です。
これは、フランキンセンスを焚いて、家を清め、浄化する習慣があります。
このように、フランキンセンスは、浄化する効果が期待できます。
また、天然石との相性も良く天然石の浄化にも最適です。
焚かずに置いておくだけでも良い香りがします。
この香りは、気の流れを促進させ、嗅覚に刺激を与え、神経の緊張を取り除いてくれたり弱った身体を回復させてくれたりします。
心を癒すヒーリング効果もあり、抗うつ作用があると言われています。
このため、心が乱れていて、イライラや不安感の強い時に効果があります。
こちらに、フランキンセンスのURLを載せておきます。
フランキンセンスのお香としての焚き方とは?
フランキンセンスは、他のお香と違い、樹脂香となっています。
そのため、他のお香のように直接お香に火を点けて香りを楽しむタイプではなく、火を点けた香炭などの上で樹脂香を燃焼させる方法で香りを楽しみます。
この方法は、日本でも焼香の際にも、香炉や香灰や香炭を使います。
しかし、香灰や香炭が手に入らないなど、より手軽に行いたい場合は、オイルウォーマーやコンセントにつなぐ電子香炉や樹脂香専用の香炉なども市販されています。
これらを使用するのも手軽でおすすめです。
こちらに香炉のURLを載せておきます。
また、こちらに電子香炉のURLを載せておきます。
しかし、フランキンセンスのより良い香りを楽しむ方法は、香炉・香灰・香炭を使った方法が効果的です。
香炉に香灰を入れ燃焼させた香炭にフランキンセンスの樹脂香を置いて燃焼させます。
また、この他にも燃焼さえた香炭にアルミホイルを置いてその上にフランキンセンスをのせて溶かしながら香りを楽しむ方法もあります。
また、不燃性の器に、燃焼させた香炭にフランキンセンスをのせて香りを楽しみます。
樹脂製のお香のため溶けて樹脂香が固まるため香炭の上にアルミホイルを敷いてその上にフランキンセンスをのせて溶かしながら香りを楽しむ方法もあります。
これらの方法以外にもオイルウォーマーなどで温めてフランキンセンスを溶かす方法もあります。
オイルウォーマーは、オイルウォーマーのお皿にフランキンセンスを置いて下からアロマキャンドルなどで温めます。
煙が少なくフランキンセンスの良い香りがします。
また、この溶けたフランスに水を足して温める方もあります。
溶けたフランキンセンスは樹脂香のためお皿に溶けた樹脂が固まってしまうことがありますが、水に一晩浸すことで汚れを取ることができます。
こちらにオイルウォーマーのURLを載せて置くので参考にしてみてください。
まとめ
このように、お香には直接火を点けるタイプとフランキンセンスのように香炭の熱で樹脂香を溶かして香りを楽しむタイプのお香があることがわかります。
フランキンセンスは樹脂香タイプで良い香りがし、浄化作用があり、古くから貴重な香料として扱われてきた香料です。
様々なお香のタイプがありますが、少し違う方法で香りを楽しみたい方は、フランキンセンスのような樹脂香もおすすめです。