お香は古くから様々な国で楽しまれてきた歴史があります。
良い香りは昔から人々の心や体を癒し、現代に受継がれヒーリング効果があり人気があります。
日本では、お香について書かれている古い書物では、日本書記です。
仏教が伝わると同時にお香が伝わってきたと言われています。
魔除けや厄除け、虫除けなどの目的などでお香を使っていました。
平安時代に入ると貴族の間で日常生活の中でお香を焚くようになります。
部屋でお香を焚き、着物などにお香の香りを付けたりして香りを楽しむ文化ができはじめました。
その後、鎌倉時代になり禅宗の影響を受けた武士たちの間で今のような焼香のスタイルのお香の文化に定着しました。
そのため、ヒーリング効果以外にも仏事などの宗教的な意味合いでも使われます。
お香の原料は天然由来の植物のもので作られています。
お線香もお香と同じ仲間で、お線香でアロマ効果のあるお線香も売られています。
お香といえば、インドのお香がよく知られています。
インドは香料となる植物や香木が多く採れる地域になっています。
そのため、インドでは、お香が人々の生活に根強く浸透しています。
インドでは、お香は、インドの暑さによる臭気などを消したりするために、香料を撒いたり、体に塗るなどして人をおもてなしする際などの礼法のアイテムとしても取り入れられていました。
このような、お香ですが、お香の形状にはいくつか種類があります。
細い棒状の竹に香料を塗り固めたスティックタイプのものと、円錐型になったコーンタイプのものと、蚊取り線香のような渦巻き型のものや、火を使わないタイプのお香などがあります。
このような種類の中で、今回は円錐型になったコーンタイプのお香の使い方についてお伝えしたいと思います。
目次
コーンタイプとスティックタイプのお香の違いとは!?
お香には、いくつか形状の違うお香が存在しています。
スティックタイプは、細いたけの素材を使用した棒に香料を塗り固めた棒状のお香やお香全体が香料を練り固めたものがあります。
棒の長さも、お線香に比べ、長いです。
コーンタイプは円錐型に香料を固めたお香で、大きさも手に持って火を付けられる大きさのものから、お香皿に置いて火を点けるぐらいの小ささのものまであります。
こちらにスティックタイプのお香とコーンタイプのお香のURLを載せておきます。
燃焼時間の違いは?
スティックタイプのものとコーンタイプのもの燃焼時間の違いは、スティックタイプは、燃焼時間が30分〜1時間と燃焼時間が長いです。
燃焼時間が短くしたい時は、スティックを折って使用します。
棒状なので燃え終わるまで均一に香りが広がります。
コーンタイプは、円錐型という形状のため、下に広がると香料の面積が多くなるので香りも強くなります。
スティックタイプは、灰が飛び散理ますが、コーンタイプは、灰が飛び散ることが少なく使いやすい形状になっています。
コーンタイプの燃焼時間は5分〜10分とスティックタイプに比べて短いですが、香りの広がり方は、早く広がります。
このお香の燃焼時間は、メーカーによっても差があります。
コーンタイプのお香の使い方とは!?
コーンタイプのお香の使い方は、直接コーンの先端に火を点けます。
手で持てる大きさのお香のサイズなら手で持って火を点けます。
手に持ちづらいサイズの小さいお香であれば、火傷予防のためにお香の皿に固定してから火を点けます。
コーンタイプならお香立てがなくてもお香皿があれば、お香を楽しむことができます。
火がつかない場合はどうするの!?
コーンタイプのお香は直接火を点けて使用しますが、ライターやマッチなどで火を点けることが一般的ですが、なかなか火が点かないことがあります。
そのような場合は、ロウソクなどの火でゆっくりお香に火を点ける方法が最適です。
コーンタイプのお香の火の消し方は!?
スティックタイプのお香を途中で火を消したいときは、金属製のクリップでお香を挟むと自然に火が消えますが、コーンタイプのお香は、金属製のクリップを挟むことができません。
そのため、コーンタイプは、火の点いた部分を水に濡らして火を消します。
火が消えた部分を、折って廃棄し、残りの部分は、また火を点けて楽しむことができます。
コーンタイプのお香の火が消えてしまう時の対処法は!?
コーンタイプのお香で火が消えやすいものがあることがあります。
お香が途中で消えたり最後まで燃えない原因としては、保存している時に湿気てしまったり、お香の製造している過程で成分のオイルが少なかったり、乾燥が足りなかったりなどの原因が考えられます。
このような場合は、お香を軽く水洗いします。
軽く水洗いした後、タオルなどで水分をしっかり拭き取ります。
そして、通常通りにお香を焚くと、最後までお香を焚くことができます。
火が点きづらい場合は1度この方法をお試しすることをおすすめします。
まとめ
このように、お香にはいくつかの種類の形状のものがあります。
また形状によって、扱い方も少しずつ変わってきます。
また、形状によって燃焼時間や香りの広がり方も違いがあるので、目的や好みに応じてお香を選ぶことが重要です。
また、お香は、原料が植物などの天然由来のものが多いため湿気やすい傾向にあるため、高温多湿の場所での保管は避けるようにします。
特に、コーンタイプは、もともと火が点きづらい形状のお香なので、湿気ないようにすることが大切です。
コーンタイプのお香は、香りが広がるのが早いため、すぐに香りを楽しみたい方におすすめです。
また、円錐型と言うこともあり、安定感があるためスティックタイプに比べ灰が飛び散りませんが、その分、火が消えたことがわかりづらいため、火災予防のためにも、しっかり火が消えたことを確認してから灰を捨てるように注意します。
コーンタイプは、お香立てがなくても、耐熱性のお皿やお香のお皿などの、代用品でお香を楽しむことができるので、手軽にお香を始めることができます。
また、コーンタイプに関わらず、お香を楽しんでいる間は、周りに燃えやすいものがないことや、安定した場所で必ず換気をしながら、必ず人がいるところで使用するように注意して楽しむことが重要です。