古くから人々に愛され続けてきたお香「チャンダン」。
その歴史は古く、紀元前5世紀ごろにさかのぼると言われています。
木の柔らかい香りは高いリラックス効果をほこり、宗教儀式や瞑想に使用されてきました。
今回はチャンダンの香りや効果についてご紹介します。
目次
チャンダンの香りの特徴は!?
チャンダンとは
白檀(びゃくたん)という植物から作られたお香です。
あまり馴染みのない植物かもしれませんが、日本では数珠や扇子を作る際に使用されてきました。
英語名はサンダルウッドです。
アロマオイルなどにも使用されているので、英語名を聞いた事がある人は多いのではないでしょうか。
香りの特徴
木の自然な香りと樹脂の重く甘い香りがします。
甘さは花のような甘ったるさではなく、落ち着きのある甘さです。
アジアの宗教に深く関わりのあるお香なだけあって、神秘的でアジアンテイストな香りです。
催淫効果があることから男性的なセクシーな香りとも言われています。
個人的な乾燥ですが、日本の線香に少し似ているかなと思います。
線香に鼻にツンとくるスパイシーさと甘さを加えた感じの香りです。
好き嫌いが分かれる香りで、オジサンの香りと言う方もいるようです。
チャンダンのお香にはどんな効果や効能があるの!?
リラックス効果
怒りや興奮、物事への執着などの雑念を払い、心を深く落ち着かせる効果があります。
ウッディ調の柔らかい香りは人の心を和ませ穏やかな状態を保ちます。
その為、古くから宗教儀式に使用されてきたという実績があります。
ストレスで神経が高まっている時、自分の本質と向き合いたいときにお勧めです。
抗鬱作用もあると言われています。
安眠効果
寝る前に使用すると安眠作用があります。
高いリラックス効果があり心を落ち着かせてくれるので、眠れない時にもおすすめです。
頭痛の緩和
片頭痛など、ストレスが原因となる頭痛に効果的です。
チャンダンのお香をたいて横になってリラックスし、痛む部分を冷やしましょう。
また、ストレスを軽減させる効果があるので定期的にチャンダンのお香を焚いて香りを楽しむと片頭痛の発生回数が減ったという実験もあります。
異性を惹きつける
女性の心を高揚させる催淫作用があります。
その理由は男性の汗の中に含まれるフェロモン(アンドロスタノール)に似た成分を含んでいるからと言われています。
心を開放させる効果もあるため不感症や、恋に対して一歩踏み出したいときにも効果的です。
言い伝えの効果
4千年以上前から宗教儀式に利用されてきたチャンダン。
古代インドではチャンダンを亡くなった人の身体に塗布して、魂を来世に運ぶ効果があるとされてきました。
そのため寺院の建材に使用されたり、焚かれるようになったといわれています。
害はないの?
チャンダンは安い物だと100均で購入ができます。
しかし極端に安いものは煙が目に染みたり、喉が痛くなったりと人体に害を及ぼす可能性があります。
害についての研究
チャンダンのお香の煙による害を調べた研究があります。
中国の広州にある大学、「華南理工大学」の研究チームの発表によると「チャンダンのお香の煙はタバコよりも毒性が強い」という結果が出たそうです。
タバコと言っても害の強い副流煙ではなく、タバコを吸う人に入ってくる「主流煙」の方です。
とはいえ呼吸器系への傷害や細胞が傷つく可能性があるといった危険性があります。
しかし、「添加物の有無」や「使用したお香のタイプが記載されていない」と言った疑問点が残ります。
お香は固める際に樹脂や保存料などの添加物が使用されます。
有害な煙は添加物によるものである可能性があります。
安いものには人工香料や保存が効くように添加物が大量に含まれている場合があります。
安全にしようするためには「素材が分かっているもの」「天然のもの」を使用するようにしましょう。
チャンダンのお香はスティックタイプとコーンタイプがある!
スティックタイプ
日本人に馴染み深い言い方をすると「線香」です。
焚きはじめから終わるまで均一に香りが広がる特徴があります。
時間は1本につき約30分~1時間。
時間を短くしたいときはスティックを折る事で調節ができます。
狭い部屋で使用する場合は煙がこもる可能性がありますので、折って短く使用するか、コーンタイプを使用することをおすすめします。
他の香りを吸収しやすいので香りの強いものと一緒にしないように密閉して保存をしましょう。
桐箱、もしくは蓋つきの金属製の箱がおすすめです。
チャンダン香スティック
生産国はインドです。
お香は生産国がはっきりしているものを選びましょう。
カクゲッコウタテ
好みのお皿に挿して使用すればインテリアにもなります。
コーンタイプ
円錐型に固められたコーンタイプは焚きはじめはほんのり、やがて下にいくにつれ香りが強くなっていきます。
燃焼時間も短めなので小さいものを焚くと一気に香りが広がります。
スティックタイプよりも小さいので場所を取りません。
灰が飛び散りにくいので初心者の方にも扱いやすいのが特徴です。
購入して開封後、そのままにしておくと香りが飛びやすくなりますのでジップロックなどに入れて密閉をしましょう。
コーンタイプは冷蔵庫での保存が良いそうです。
(湿気に弱いスティックタイプのものは絶対に冷蔵庫に入れないでください)
チャンダン香コーンタイプ
もろく折れやすいので到着後の取り扱いに注意してください。
コーンタイプも専用のお皿に置いて使用をします。
小さいので目立たないもの、インテリアとして機能するものと好みで選ぶことができます。
ティピコウダテ
スティックタイプもコーンタイプもどちらも湿気に弱いので、高温多湿を避けた場所での保存が必要になります。
保存環境によっては香りが変化する場合があります。
まとめ
- チャンダンの香り
木の自然な香りと樹脂による甘さが混じった香りです。
少し鼻につんとくるようなスパイシーさを持ち、男性的なセクシーな香り。
(好き嫌いが分かれる香りで、人に寄ってはオジサンの香りに感じるようです)
- 効果
リラックス効果、安眠効果、頭痛の緩和、催淫作用など。
心を深く落ち着かせる効果があり、古くから宗教儀式などに利用されてきました。
男性の汗の中に含まれるフェロモンに似た成分を含んでおり、異性を惹きつける効果があります。
- 害について
添加物によって目に染みる、喉が痛くなるなどの害が出る場合があります。
生産国の分かっているもの、添加物の少ないものを選びましょう。
チャンダンはリラックス効果を得ることができますが、「火を使うもの」なので取り扱いには注意が必要です。
近くに燃えるものを置かない、適度に換気されている場所で使用をするなど安全に楽しんでください。