お香といえば、仏事に使うお線香をイメージしたり、火を点けて良い香りを楽しんだり、その良い香りで心や体を癒したりするヒーリング効果があります。
また、現代のストレス社会においてお香のヒーリング効果は欠かせないものとなっています。
お香の成分は香木などの天然の植物が由来になっています。
またお香の香りには多くの種類があります。
このお香の成分は、インドで豊富に採取されます。
このことから、インドでは古くからお香の文化は国の隅々まで広く浸透しています。
仏事だけでなく、インドの暑さによる臭気の消臭や、人をもてなす際に体に香料を塗り込んだりするなど礼法としてもお香は使われています。
香りを楽しむ以外にも、お香の煙で邪気を祓ったり、暑さにより害虫が多く発生するため虫除けの目的のためにお香を焚いたりしています。
日本でも、お香の文化は古く、記録として残されているのは、日本書紀に淡路島の江井の海に香木が流れ着いて、その香木に火を点けた漁師が、良い香りがすることに気づき、その香木を推古女帝に献上したと記されています。
その時お香木が沈香だったと記されています。
また、仏教とともに広く浸透したお香は鑑真和上によっても浸透しました。
平安貴族だけの貴重なものではなく、禅宗に影響された武士によっても庶民にも浸透していきました。
このように、お香を楽しむ文化は体系化され、「香道」と呼ばれるようになりました。
また、お香の香りは、人間の嗅覚に刺激して、大脳辺縁系に作用することもわかっています。
大脳辺縁系は、自律神経やホルモンのバランス・免疫系の調整をしてくれます。
また、記憶を司る海馬にも作用することがわかっていて、香りを嗅ぐと懐かしい記憶が蘇ったりするのは、嗅神経を刺激して海馬に作用しているからです。
また香りによってリラックス効果なども違ってきます。
このように、様々な種類の植物や香木からできているお香ですが、お香といえば、よく聞いたり目にしたりする機会が多い「白檀」という香りです。
白檀は、シンプルに白檀だけのお香もありますし、白檀とブレンドしたお香など様々なお香があります。
今回その「白檀」についてお伝えしたいと思います。
お香の白檀とは!?どんな意味!?
白檀は、お香の中でもよく知られているお香です。
白檀と言われるといまいちピンとこないかもしれませんが、よくサンダルウッドと表記されて売られていたりします。
白檀の英名がサンダルウッドになります。
白檀は、学名がビャクダン科に分類される樹木です。
白檀は、年中緑色の葉っぱを付ける常緑小高木です。
この白檀は、木の状態でも香りを放ちます。
これは、他の沈香などの香木とは異なるポイントです。
沈香は、火をつけることで香りを放ちます。
樹木自身から香りを出すため、お香として香りを楽しむだけではなく、香りつきの扇子や彫刻の材料としてもよく使われています。
白檀の読み方は!?
白檀の読み方は、ビャクダンと読みます。
ビャクダンと聞いてもピンとこないこともありますが、英名でサンダルウッドと表記されてよく売られています。
サンダルウッドもよく知られた名前です。
白檀の歴史とは!?
白檀の歴史は、古く、白檀と人との関わりも深いものがあります。
またこの歴史は、日本だけでなく、古代ギリシャや古代エジプトでも歴史があります。
古代エジプトでは、白檀などの香料は、ミイラを作る際に、とても重要なものであったと言われています。
このことからも、ミイラからは、とても良い香りがしたと言われています。
インドでは、この白檀の香木が多く採れるため白檀の香りが親しまれ国の隅々まだ広く浸透しています。
インドでは、仏事以外にも暑さによる臭気を消臭するためや、人をおもてなしする際に体に塗り込み、礼法の1つになっています。
また、白檀はお線香にもよく使われています。
この白檀は紀元前5世紀頃から認知され貴重な香木として使用されていました。
このように、白檀は様々な国で長い歴史があることがわかります。
白檀のお香の香りの特徴とは!?
白檀と聞くと、イメージする香りはお線香のような香りで、少し古いタイプの香りをイメージしがちですが、本来の香りは甘くコクがある香りで心が安らぐ香りになっています。
お香の白檀の香りにはどんな効果があるの?
白檀の香りの効果は、お香としてだけでなく薬としても万能です。
白檀の成分は、喉の痛みや咳や去痰作用などの呼吸器の病気などに効果があるそうです。
また香りは人間の嗅覚神経を刺激します。
これは大脳辺縁系に作用し自立神経に効果があります。
白檀は、鎮静効果が高く、気持ちを落ち着かせてくれる効果があると言われています。
また、大脳辺縁系に作用する白檀の香りは、免疫機能の調整の効果があります。
これは科学的に証明されていますが、チベットでは昔から、お香は免疫力を高める効果があると言われていました。
お香は、科学が発達していない時代からでも、その効果が認知されていたことがわかります。
また白檀には悪い気を清める浄化作用があります。
白檀には殺菌作用もあるため、浄化作用もあると言われています。
悪い気が溜まりやすい水まわりや、気の出入りが激しい玄関やリビングで白檀を焚くと、浄化作用があり、良い気を運んできてくれる効果があります。
こちらに白檀の香りのURLを載せておきます。
まとめ
お香には、人との歴史が古くからあります。
人間が火を使い始めた頃から、貴重な火を燃やし続けるために木や植物を燃やしていました。
そこから、お香の歴史は始まったと言われています。
多くの香木がある中でも沈香や白檀は古くから存在しているお香です。
そして、香りを楽しむだけでなく、薬として使われたり、一方では邪気祓いに使われたりと白檀の香りには多くの効能があります。
白檀はサンダルウッドとしても市販されています。
お香を始めるには、スタートしやすい香りになっています。
白檀には様々な効果があるので、白檀の香りで体も心もリフレッシュして、浄化作用で運気をアップするのもおすすめです。